転倒予防の方法で最も大事なこととは?

論文タイトル

若年者と高齢者における前方・側方ステップ動作について-矢状面・前額面パワーの分析から-

論文の概要を理学療法士が口語訳して紹介します。

カテゴリー

転倒予防

出典

理学療法科学25(3):357-362,2010

論文の中身

この論文に対するぼくの考えを口語訳してまとめます。

僕的タイトル

なぜお相撲さんは四股を踏むのか?踏ん張りには股関節の衝撃吸収が必要。

何が知りたかったの?

年寄りはステップ時の足での踏ん張り力が低下するのか

誰にやったの?

元気で健康な若者10人(22~24歳)、高齢者12人(67~89歳)

どうやってやったの?

  1. 前と横へのステップ動作(ステップというよりジャンプして向こう側へ移動し、片足で着地しとまる)
  2. 動作中の体の動きを測定
  3. 床から返ってくる力と、体の動きから割り出した体にかかる力を測定

結果

  • 前へのステップでは、接地時にかかる衝撃吸収力がお年寄りでは股・膝・足すべてにおいて小さかった
  • 着地してから姿勢が安定するまではお年寄りの方がグラグラして時間がかかった
  • 横へのステップでは 、接地時にかかる衝撃吸収力がお年寄りは股関節で優位に小さかった
  •     

  • 横ステップの移動距離は、年寄りは狭かった

著者の考え

  • お年寄りではステップ後の衝撃吸収力が落ち、全体的にグラグラする傾向にある
  • 足接地後のふらつき時間と衝撃吸収力が転倒に繋がりやすい
  • お年寄りは足全体で支える力が落ち、股関節に負荷がかかりやすい

私の考え

結果の項目についての自分の考えを述べます。

踏ん張り力低下によるグラグラ感

転倒には色々な要因があるも、今回の実験はバランスを崩した後のステップ時の反応性をみているといった点が個人的には面白いな~と感じた。

そりゃあ、バランスを崩した際に踏ん張る力がなければ倒れるのは当たり前で、お相撲さんの四股踏みを見習って地に足をしっかりつけろということですな。

そして足が着地した際の衝撃吸収には、足裏につける衝撃吸収マットが必要・・・ではなくて、それをとどめる力が必要なんだよね。

そしてそれは筋力だけの問題ではなく、その揺らぎをどう予測して、感知しながらバランスをとるかという能力にもつながるのではないかな。

シーソーのようにどっちかが重たければ、どちらかが浮いてしまうし、どちらかが力をいれ地面を押せば、反対側は落ちていくし、

この対称的なコントロールが足の能力には重要になるんやろうな。

じゃあ、そのコントールを足のどこの関節部分が重要になってくるかというと、それが次だな。

着地の際の股関節の負荷

ここは自分をずっと着目している部分で、

股関節が柔軟に動き、衝撃吸収や動きに対してより柔軟に対応できれば、転倒を少しでも防ぐことにつながるのではないかと思っている。

猿やゴリラがこけずに、ヒトがなぜこんなにもこけやすいかって考えると、四足歩行から二足歩行にかわることで、

骨盤が直立方向起き、股関節の支える力が変わったことも関係しているんじゃないかな。

特にそれが横側のバランス制御において強くでてくるのは、もっと股関節を鍛えろ、そのために四股を踏め、ということにつながるのではないかな。

まとめ

転倒を予防するにはまずはバランスを崩さないことが大前提ですが、人は常に不安定な状態をしいられていることを考えれば、

バランスを崩した後、それをどう立て直せるかが重要になってくるね。

そのためにも、日ごろからしっかり地に足つけて転倒対策をしていかんといけないということやな。

その一つが相撲の四股踏み、やっぱり日本人の国技って改めて大事な要素をもっているんだな。

“転んでも何度でも立ち上がれ”ではなく、“転ばぬ様しっかり踏ん張れ”が、正しい転倒予防の形なのかな。

転ばぬ先の杖ならぬ、“転ばぬ先の股関節”を意識していきながら、こけない体づくりを今のうちからしていかないとね。

本日はここまで。

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