地域在住高齢女性の体格指数別に見た静的バランス能力と下肢筋力の関係性
以下、論文の概要を紹介する。
カテゴリー
転倒予防
出典
Japanese Journal of Health Promotion and Physical Therapy Vol.6,No.3:105-109,2016
論文の中身
以下、当該論文に対する私の考察をまとめる。
僕的タイトル
ばあちゃんの体格と筋力、バランスの関係
研究目的
ばあちゃんの体格が筋力、バランスにどう関係しているのかを明らかにする
対象
75歳以上のばあちゃん152名
方法
- やせ、普通体形、ふくよかに分類
- 膝を伸ばす力、足指の力を計測
- バランスを計測(片足立ちを計測、良い方を採用)
- 体格別に比較
結果
- 片足立ちはやせがダントツトップ
- ふくよかはやせに比べて足指の力が弱い(体重を考慮)
- やせは足指の力とバランス力に関係あり
- 普通体形は膝を伸ばす力、足指の力とバランスに関係あり
- ふくよかは膝を伸ばす力、足指の力ともにバランスに関係なし
著者の考察
- 検査数値はまぁこんなもんやろうというレベル
- やせ、普通体形の考察なし
- ふくよかは筋力とバランスに関係がない
私の考え
以下、結果の項目についての私見を述べる。
「やせが片足立ち長い」について
バランスがいいということでいいと思うんやけど、理由が分からん。
ふくよかはもちろん、標準の人たちもあまり上手でない。
だから普段の活動量とか関係ない感じやし。
「ふくよかはやせに比べて足指の力が弱い(体重を考慮)」について
きっとあれだ。
足裏の脂肪が邪魔で足指筋力を測るときにうまくフィットしなかったんだろう。
「私まだ本気出してません」的な。
「機械にフィットしなくて本気出せません」的な。
可動域を測るとか、実験前に数回足指の力測定をして、何回やっても同じ計測結果がでることを確認しておかなあかんかったんと違うかなと。
冗談はさておき、足指の力がなぜ弱いかというと普段から使っていないから。
体(筋肉)を隅々まで使っていないからカロリー消費が低く、ふくよかになっていくというのは完全に過大解釈。
でもまぁ近からず遠からずだろう。
「やせは足指の力とバランス力に関係あり」について
上の考察の逆説で、体の隅々の筋肉を使えているから痩せれているのか。
隅々まで使えている人は基本的に運動ができるので、バランスもいい人が多いのかなと。
「普通体形は膝を伸ばす力、足指の力とバランスに関係あり」について
まぁこれは当然の結果でしょう。過去の文献も筋力とバランスについては相関があるよと言っている。
筋力があるという要因(普段よく動いているとか)がバランスの良さに繋がているんだろうな。
これ以上の考察をしようとするとなると普段の生活のアンケートかな。
「ふくよかは膝を伸ばす力、足指の力ともにバランスに関係なし」について
筋以外で制御してるんだろうね。『重さ』そのもので。
重心動揺って、心臓から出てくる血流の勢いが影響してるって言われてる。
血液が心拍1回で100ccくらい拍出されると。
その勢いがすさまじいことと、動脈弓がぐーいんとU字型してるから、体がグラグラすると。
心拍数が増えると重心動揺も増えるらしいから証明はされてるね。これ。
デブ、、ふくよかだと、体が重いから心拍出による動揺の影響が小さいと。
だから筋力の関係が小さくなったんじゃないかなーと勝手に解釈しておきます。
まとめ
体型により重心動揺が違うのには少なからず感じていたが、
イメージとしては、ふくよかな方がどっしり構えていて、安定しそうな感じかと思ったが、
やはり筋力の影響は大いにありそうだね。
何をするにもやっぱり運動が一番。しっかり食べた分は運動でカロリー消化しないとな。
僕も最近体が超えてきたのでそろそろ気を付けないと・・・。
本日はここまで。