通所リハビリテーション利用者における身体機能と認知機能が転倒におよぼす影響について
以下、論文の概要を紹介する。
カテゴリー
転倒予防
出典
論文の中身
以下、当該論文に対する私の考察をまとめる。
僕的タイトル
体と頭は一心同体
研究目的
体と頭の機能が転倒にどのように影響するかを知る
対象
80歳以上のじいちゃん、ばあちゃん60人
方法
- 体チェック(椅子から立ち上がって数メートル歩いてまた座る、5m歩行、5回椅子起立テスト)・・・
2回計測し、成績の良い方を採用 - 頭チェック(物忘れ質問票、数字追いテスト、数数え)
- 心チェック
- 転倒リスクチェック、転倒歴アンケート
結果
- 過去1年間の転倒者は約半数(58.3%)
- 転倒群で体と頭チェックの項目が有意に低下
- 数字追いテストが転倒と有意に関係していた
著者の考察
- 注意と遂行機能への介入が転倒予防に繋がる可能性あり
私の考え
以下、結果の項目についての私見を述べる。
過去1年以内の転倒経験者が6割に迫る勢い
きっと『転んでないのに転んだ』という人はいないだろうけど、『転んだのに転んでない』って言ってる人はたくさんいるだろうから、
もっと割合は上がると予想。
それ込みでどう解釈するかというと『非常に多い』という解釈。
そらコケて骨折して入院も多くなるわいな。と過大解釈。
通所リハ(要支援1が30%、要支援2が25%、要介護1が28%、その他16%)でこの転倒率の高さか。
要支援1,2とかほぼ関係なくみなさんコケている。ほんと、頼むからケガすんなよ。
今回の結果では身体機能と転倒には有意な相関がなかった
なぜだ。
過去の研究ではほとんどがTUGや5m歩行と相関があると報告されている。
確かにこけない人に比べてこける人ののTUGが有意に低いという結果はでている。
しかし転倒との直接的な関連はないと。不思議だ。
これはきっとあれだな。過去の論文とかも併せて考えると、『2回計って、成績の良い方を採用した』からこうなったんだろうな。
きっとそうだ。
たまたまいい記録が出ちゃったんだろう。
これを3回計って平均にするとか、1回目と2回目の秒数の差(能力発揮のムラを計測)とかにすれば相関出たのではないか。
やだね。身体機能信者はすぐ身体機能に結び付けたがるから困っちゃうよね。こくっちゃんしかり。
数字追いテストの成績と転倒の相関はどう解釈しようか
『1に向かって線を引きながら2を探す』〇〇ながらの機能低下か
『あそこに10があることを覚えておいて、、、』という記憶力の低下なのか
そもそも集中できていないのか、どうだろう。
ここでは他に気がそれるということは関係ないだろうな。
「わーい4だ。4だ、わーい。」みたいな、4にこだわって4から注意を離せなくなる人はいないだろう。
転倒と関連づけるならやっぱり本人がどこに気を付けるかをわかっているかかな。
何かに気を付ける総量自体が小さくなっているのかな。
分かんないね。
でもこれも大変貴重なデータだよね
AとBとCを見比べても結果はでないけど、
A+BとA+Cとかを比べるとおもしろい結果がでるよね。
そうすると転倒予防の最も効率的なエクササイズもでてくるよね。
ビッグデータ解析だれかやってくんないかなー
まとめ
転倒を防ぐには日ごろからこける可能性があるかもといった各自の注意力が必要になってくる。
自分は「こけない、大丈夫」と思っていても体は正直なもので、それに合わせて頭の力も落ちていることがあるんだよね!!
一時流行った脳トレブーム最近聞かないけど、日ごろから頭を使うこともこける予防になるってことやね。
僕からのアドバイスとしては、普段中々頭を使うことが苦手な人は、孫と一緒に勉強するのはどうでしょう!?
頭も使って、孫との時間も作れて、転倒も防げる・・・まさに一石三鳥やね。
本日はここまで。