子どもがヒーローごっこを卒業するのはいつか!?運動発達からみえてきたこと!!

論文タイトル

子どもは自分の運動能力をどのくらい正確に把握しているのか?

医療系論文を理学療法士10年目の私が口語訳して紹介します。

カテゴリー

運動療育,発達,健常児,身体図式,ジャンプ動作,運動能力

出典

作業療法29:73~82,2010

 論文を30秒にまとめると

口語訳タイトル

子どもがヒーローごっこを卒業するのはいつか!?運動発達からみえてきたこと!!


目的

子どもは自分の運動能力をどの程度正確に把握しているのかを調査する


対象

全国の3歳0ヵ月から10歳11ヵ月までの定型発達児161名(男児83名、女児78名)


方法

  1. 自分がジャンプできると思う距離に対象物を置く
  2. マットから対象物までの距離を測定する
  3. 実際に前方へジャンプする
  4. ジャンプした距離を測定し、記録する


結果

  • 子どもがジャンプできる距離は月齢に伴い大きくなった
  • 4~10歳の子は月齢にともなって自分の跳べる距離を、より正確に把握できたが3歳では難しかった
  • 3~5歳までは過大評価する比率が有意に多かった


著者の考え

  • 3歳では、走る、跳ぶ、などの基本動作が可能となり、4歳ではより複雑な動作(片足立ちケンケンなど)が可能となる。この3歳から4歳の間に遊びに関する自己の運動能力の正確性が必要となり、その運動能力の違いが正確性に現れた
  • 3~5歳において、最も子どもがイメージしやすいのがヒーローごっこ。すなわち、現実と非現実世界の違いの区別もつきにくく、自分に対してもすごいできると評価してしまう傾向にある

 私の考え

子どもがジャンプできる距離は月齢に伴い大きくなった

これは極々当たり前の結果だな。年齢を重ねるごとに運動能力がupしないとそれこそどんどん退化いってしまうもんな。

でも、最近は子どもの基礎体力や運動能力の平均的な値が下がっているらしく、片足立ちができない小学生もいるぐらいだから、こういった動くことは大事になってくるね。

今の子どもはゲームに勉強に、昔に比べると外で遊ぶ機会ってすごい減った気がするもんな。

実は運動することでヒトの脳って発達するから、やっぱり運動することは成長にとってすごい大事になるんだろうね。

そして、この運動能力のupがどの程度良くなっているのかは詳しく知る必要があるね。

子どもに関わるものとしては、だいたいこの時期では何ができて、何が難しいといったことをある程度知っておかないといけないな。

そうじゃないと、運動発達に問題をもった子どもみる時も、それができてる・できてないの判断がつきにくいもんなね。

そういった意味で、年齢を重ねるごとに運動ができるようになったことを、親であったり、そのほか関わる人たちが間近で感じ、みていきながら一緒に「これができたね」って喜び合える関わりができたらと良いなって思う。

3~5歳までは過大評価する比率が有意に多かった

筆者の考察がすごい面白かった。あ~そんなふうに発達と運動の関係をみているんだって感じで!!

3歳児って子育てを経験している親ならわかるけど、ホントわがままで自分勝手。

でもそれって、自我がでてきだした時期だから、どうしても周りをみれなくなって、自分が自分がってなるんだろうね。

我が家も、この時期に下の子ができて、それこそ、下の子に自然と時間をさくようになったから、すごい不安になってたもんな。

話を戻すと、この時期って男の子ならヒーロー系の戦闘ものにはまったり、女の子だったらお姫様なんかに興味がでてきて、自分をどうしても過大評価してしまう時期なんだろうな。

だからそれが運動能力にもでてきて、自分はできるって思っちゃうんだろうな。

でもこの過大評価ってそれほど悪いわけじゃなくて、そうやって自分ができること、できないことを区別していく上で、そこを基準に学習しようとするから、そういった意味では発達においてはすごく大事なことなんだよね。

だからこの時期はある程度自意識過剰にさせてどんどん体を動かすことが、成長にはすごい大事になってくる時期なんだろうね。

ただ、忘れてほしくないのは、あまりにもできるできると思いすぎて無茶をしてしまうこともあるってこと。

そうすれば、学童期(保育園や幼稚園など)に入ってから、身体への危険が伴う可能性もあるから、そこは親もしっかりみていかないといけない部分なんだよね。

 まとめ

子どもって思っている以上に自分の体の状態を把握しているんだなってことが新たな発見になった。

それが綺麗に4歳ぐらいで変化してきていて、脳の成熟と運動の発達がある意味相関するってことの証明にもなるんじゃないかなって思った。

確かに4歳児って、絵を描かせたりしても人の模写もすごい変わっていたもんな。

こういった子どものちょっとした変化に対して、それを周りでみてくれる大人たちが少しでもそれに気づいてあげることが大事になるよね。

そこから、必要な運動を提供できるってことに繋がれば、今回のような定型発達の子だけじゃなく、発達障がいの子たちにも、色々関わりのヒントをくれる内容になるんじゃないかなって思う。

運動発達ってことも、ただ動きができた、できてないで判断するんじゃなくて、こういった子どもの発達の変化と絡めて色々みていけるとまた違った視点で関わりがもてそうだよね。


本日はここまで~



作者:理学療法士 中上 博之


おねがい

口語訳してほしい文献があれば、コメント欄にお願いします^^
英語論文でもOKです^^

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